学校長式辞
平成31年度入学式

 

暖かい春の陽気に包まれて、桜の花も咲きほこり、生命が躍動する季節となりました。

今日この佳き日に、保護者の皆様、そして多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、平成31年度 宮城県泉高等学校 入学式をこのように盛大に挙行できますことを、心より感謝申し上げます。

ただ今、入学を許可いたしました、英語科37名、普通科240名、合計277名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんの入学を祝福するとともに、心から歓迎いたします。また、これまでずっとお子様を温かく支えてこられた保護者の皆様、立派に成長されたお子様の姿に、感激もひとしおのことと拝察いたします。お子様の御入学、誠におめでとうございます。心よりのお祝いを申し上げます。

さて、本校は、昭和48年、当時の泉市に初めて設立された、男女共学の普通科公立高校であり、平成7年の英語科新設を経て、今年、創立47年目を迎えます。この間、この学び舎を巣立った先輩諸氏は、文武両道に励み、自主自立の校風を創りあげ、現在、社会の各方面で活躍しています。

在校生もこのよき伝統と校風を受け継ぎ、学業は言うまでもなく、部活動や生徒会活動、学校行事などに、充実した学校生活を送っています。最近では、丁寧な学習指導と、きめ細かな進路指導により、進学実績も伸ばし、英語科のある進学校として、地域や中学校から高い評価を得るようになってきました。

本校は「明朗進取 自重敬愛 勤勉奉仕」を校訓とし、またスクールアイデンティティ、期待する生徒像として「積極挑戦し未来を切り開く生徒~多様な経験から主体性を育む~」を掲げました。1つ目の校訓の「明朗進取」とは「明るく朗らかに、自ら進んでことをなすこと」を意味します。2つ目の「自重敬愛」とは「自分の行いを慎んで、軽々しく振舞わず、相手を敬い、親しみの心をもつこと」です。3つ目の「勤勉奉仕」とは、「仕事や勉強に一心に励み、献身的に社会のためにつくすこと」です。

平成の時代が間もなく終わり、新しい令和(れいわ)という時代が始まります。今日、入学した皆さんは新しい時代における一期生ということになります。この新元号には、人々が美しく心を寄せ合い、明日への希望を咲かせるという意味が込められているそうです。新入生の皆さんも様々な希望を抱いて本校に入学したことと思います。そんな皆さんに是非お願いしたいことがあります。これから始まる高校生活では、楽しいことばかりではなく、もしかすると、今まで経験したことがないような苦しいことやつらいことが待ち受けているかもしれません。そんな時こそ、本校の合格発表で自分の受験番号を見つけた時の感動を思い出してください。合格した時の喜びと、その時の決意を忘れないでください。その初心を忘れなければ、必ず目の前の困難を乗り越えることができます。

また、先程、スクールアイデンティティということをお話しましたが、これは、皆さんが自らの意志で様々な物事に積極的に挑戦し取り組んでいくことを期待し、そして自分の未来を自らの行動で切り開いていくことを奨励しています。皆さんには、無限の可能性があります。人間の成長というのは、精神的なものが大きく関わっています。人間の成長が止まる時は、決して年齢的なものだけではなく、自分で自分の限界を決めつけた時と、自分の能力はこの程度で、その能力に満足をした時だと思います。どうか、自分の限界や能力を簡単に決めつけないでください。先日、日本で引退試合を行ったメジャーリーガーのイチロー選手が、試合後の会見で次のようなことを話していました。「他人よりも頑張ったということはとても言えないが、自分なりに頑張ってきたということは、はっきり言える。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかと思う。」このような努力を積み重ねることでイチロー選手は、多くの人々に感動を与えるアスリートになり得たのだと思います。人間は他人と比べることなく、こつこつと努力を重ねることで、未来を切り開くことができます。そのためにも地道に真面目に仕事や勉学や部活動に打ち込む姿勢を本校の3年間で身に付けてください。

また、東日本大震災から8年余りが経ちますが、未だこの災害からの復興の道は半ばと言わざるを得ない状況があります。新入生の皆さんが、宮城の地に生きる者として、自分にできることを考え、これからの復興や社会の安定のためにどのように関わっていくのか、将来どのように貢献していけるのかを、本校のグローバル教育を通し、地球市民としての大きな視野に立ち、しっかり考え、奉仕の精神を実践していくことを期待します。

泉高生であるという誇りと自信を持ち、未来をしっかり見つめながら、邁進してください。もし、走り続けるのに疲れたら、歩いても構わない。時には立ち止まって休んでも構わない。一歩一歩確実に進んでいってください。そして、本校で素晴らしい人々との出会いと大いなる成長を成し遂げてください。以上が私からの皆さんへのお願いです。 

最後になりましたが、保護者の皆様に申し上げます。私たち泉高校の教職員は、今後、お子さまが成長していくための支援を全力で行って参ります。保護者の皆様におかれましても、本校の教育活動に対し御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます。

また、御多用の中、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様をはじめ御列席の皆様に、あらためまして厚く御礼を申し上げます。

本日、入学しました皆さんの高校生活が、掛け替えのない輝かしいものとなりますよう心から祈念して式辞といたします。

 

                                       平成31年4月8日

                                       宮城県泉高等学校 校長 青山  勝